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一杯の掛けそば

1 :名無し物書き@推敲中?:03/08/23 22:20
 

2 :◆jH3Q3bIrRM :03/08/23 22:21
あっは。
オレの大好きな糞スレですな。

3 :名無し物書き@推敲中?:03/08/24 09:13
3GET

4 :名無し物書き@推敲中?:03/08/30 02:27
食券をカウンターに叩きつけその男はボソリと呟いた。
「カケ、葱抜き…麺だけで」
ちょっとおかしい客に周りの人間は必要以上に無関心を装う。
バイトの人間も普段以上に機械的に動く。だが、そうした動きが災いした。
汁をいれ、茹で上がった麺を湯きりして掘り込み、葱を入れ蒲鉾をそえる。
無関心を装う事に気を取られてつい、いつもどおりのカケ蕎麦を作ってしまった。
途端!まだ出してもいないのに男は激昂した。
「麺だけって言っただろうが!!」

こうして現代に生きていた稀有な立食士の伝説は始まった。

5 :名無し物書き@推敲中?:03/08/30 15:29
『煮解賭 ( にげと ) 』

明朝末期、中國北東部の男達の間で、素麗建(すれたて)なる遊びが流行っていた。
先端に旗をくくりつけた棒を地面に立て、合図と共に棒に駆け寄り旗を奪い合
うという、己の機敏さを誇示する遊びであった。
やがてこの遊びに飽きた者達が、毒草を煮込んだ煮汁を飲み、その解毒剤を旗代
わりにして奪い合うという遊びに発展させた。
命を落とす者が続出したが、戦いに勝利したものは英雄として賞賛され、朝廷に
仕える者を輩出するほどであった。
この毒草の煮汁の解毒剤を賭けた闘いは「煮解賭」と呼ばれ、時代を左右する勝
負の場でも競われてきた。
己の肉体を誇示する機会の少なくなった現代社会においては、インターネットで
の「2ゲット」と形を変えて、現代人が機敏さを争っているのである。

民明書房刊「できる!これであなたもインターネット」より

6 :名無し物書き@推敲中?:03/08/30 16:08
>>4
その男の名は中松といった。中松は警部である。警視庁神田署に籍を置いている。
美味いそばに目がなく、妻は人気アイスクリームショップ「うたこ」を開業している。

7 :名無し物書き@推敲中?:03/08/30 18:10
うわ、おれ美味しんぼネタに目が無いんだ。
原作どおり偽善的におながいします

8 :名無し物書き@推敲中?:03/08/30 19:41
俺は筒井康隆の『薬菜飯店』が好きだな。

9 :広報部:03/08/30 19:42
*******************************************************
源氏物語(愛の秘め事挿入編)007話UPです。
作者は一話から構想新たに執筆中らすぃ〜です。、
本当の源氏物語は桐壺から始まるわけですが、
桐壺の少女時代、真砂子(ましゃこ)のお話を
展開中です。乞うご期待!
http://www.geocities.jp/bhhcw261/index.html
******************************************************

10 :νヵ`ぉ'ノん祭'ノ ◆KAORINIfWY :03/08/30 20:23
 |  |ノハヽ
 |  |。‘从 <新スレおめでとうございまーす♪
 |_と )
 |桃| ノ
 | ̄|

11 :名無し物書き@推敲中?:03/08/30 21:21
さて。
約束通りの蕎麦が中松の前に置かれた。
中松は蕎麦をにらみ付けた。大きな目玉がぎょろりぎょろりと動く。
中松の動きは素早かった。割り箸を取るが早いか、すでに二本に割られた箸は麺をすくいあげていた。
ずるり。
ずるずるり。ずる。
中松が全ての麺、汁を平らげるまで十秒も掛からなかった。

12 :名無し物書き@推敲中?:03/08/30 22:12
「これは只だよな?葱を取り除いたとはいえ
 元はといえば、おめーが間違えてつくった葱カケ蕎麦だからな。
 注文してねえものを食わせて
 金を取ろうなんてこたぁねえよな?」
中松はイチャモンを付けた。

「ええ、いいですとも、御代は結構です」
店員は呆れ且つ怒りに満ちた顔で頷いた

「勘違いしてもらっちゃこまるぜ。
 俺は別に只で蕎麦食うためにここに来たんじゃねえ。
 気を悪くしてもらっちゃこまるな。。。
 もういっぱいカケ蕎麦もらおうか。今度はホントに葱いれんじゃねえぞ?」

13 :名無し物書き@推敲中?:03/08/30 22:14
やべっ、また葱いれちまった!

14 :名無し物書き@推敲中?:03/08/30 22:14
コマンド?

15 :名無し物書き@推敲中?:03/08/30 22:23
てめえ又葱入れやがったな!
これはこれで有難く食べさせてもらうが―

中松は先ほどにもまして素早く蕎麦を平らげた

・・・だが俺を侮辱した罪は償ってもらう
一度ならず二度までも俺に葱入りを食わせやがって、
俺の注文には応えられねえってのか?ああ?
この屈辱感を晴らさせてもらうぜ・・・
いや、まてよ、貴様、耳の後ろに北斗七星型のホクロがあるな・・・。
はっ!!!ホクロ!葱!ホクロ!葱!
てめえ、ただの店員じゃねえな、エージェントだ!

16 :名無し物書き@推敲中?:03/08/30 22:38
「はぁ?もうそんなホクロありませんよ。いいかげんにしてくださいよ、もう。
 結局なんだかんだいってお金払わずに帰ろうって魂胆なんでしょお?
 いる。いるんですよ、そういうひと、たまに。もういいですから帰ってくださいよ」
店員は中松の背中を押して外に追いやろうとした。

「てめえ、しらばっくれたって俺とお天道様は見のがしちゃくれねえぜ。
 いいか、何よりの証拠はこの蕎麦だ」
中松は無理やり厨房に入り込むと蕎麦玉を3つ4つと口にいれた。

「この味だ。これは某国情報機関が作り出した麻薬蕎麦の味に間違いねえ。
 味覚の発達した俺にこの蕎麦を食わせたのは作戦失敗のようだったな〜。
 これも、これもそうだ、これも、これも麻薬蕎麦だ」
中松は店の蕎麦を殆ど食べてしまった。

17 :名無し物書き@推敲中?:03/08/30 22:51
と。
中松は気配を感じ振り返った。男が立っていた。逆光で顔がよく見えない。
この暑いさなか、喪服のように黒い背広を羽織っている。輪郭はウリのような曲線を描いている。
櫛を通していないのか、髪は川辺のすすきのように伸び放題であった。

「ああ、これはこれは。山岡さん」

店主が相好を崩し手を揉み合わせた。男の名は山岡というらしい。

18 :名無し物書き@推敲中?:03/08/30 23:09
山岡は中松の側を通って、カウンター近くのテーブルに着いた。こちらからでは後姿しか見えない。
中松は胸騒ぎを覚えていた。店主のあの表情。山岡の落ち着き払った態度。
もしや、相当な蕎麦通なのではないか。
中松は蕎麦屋へ足しげく通ううちに、蕎麦通の放つ独特の気を察知できるようになっていた。
山岡には、それがある。
山岡がメニューを閉じた。ごくり。中松の喉が鳴る。

「天婦羅蕎麦」

中松はにんまりと笑った。
天婦羅蕎麦など、邪道である。蕎麦の味で勝負できない蕎麦屋が誤魔化しのために考案したメニュー。
これを頼むとは。
やれやれ。俺の勘も鈍ったものだ。
中松は自分の五分刈り頭に拳を当て、立ち上がった。
と。
山岡が発した第二声に、中松は凍りついた。

「天婦羅抜きで・・・天婦羅蕎麦、天婦羅抜きで」

19 :名無し物書き@推敲中?:03/08/30 23:24
中松は早速調理にとりかかった。

たわけが。葱なしのカケ蕎麦が好きなこの俺に
天麩羅抜きの天麩羅蕎麦を作れだと?
上等だぜ!どこのだれかしらねえがその気取った顔が引きつるところを
この眼でしっかり確かめてやるぜ。
中松が手早く蕎麦を作る姿は玄人はだしだった。

「やべえ、天麩羅いれちまった!」
中松は店員と同じ過ちを犯してしまった。

20 :名無し物書き@推敲中?:03/08/30 23:30
中松はグローブのような手で掻揚げを、ぐわしゃあ、と潰した。
大丈夫だろう。分かるはずがないだろう。
だが、相手は山岡だ。発散していた気、ただものではない。
いや、大丈夫だろう。
掻揚げの汁が出汁に入っただけだ。分かるはずがないだろう。
だろう運転を厳しく咎める公僕の顔は、犯罪者のように冷や汗にまみれていた。

21 :名無し物書き@推敲中?:03/08/30 23:36
「できたぜ・・」
どんぶりを運ぶ中松の手が微かに震えていた。

ばれやしねえ。いや、ばれてもかまわねえ。
どんな蕎麦通だかしらねえが、
潰した天麩羅を天麩羅と呼ぶような奴は
それこそ通じゃねえ。
天麩羅は常に大判、さくっとした仕上がりがモットーだ。
こんな細切れはもはや天麩羅とは呼べまい。
どうだ。天ぷらそばでありながら天麩羅にあらず。
一条たりとも文句は言えねえはずだ。クックック。
俺たち公僕はなぁ、法律解釈のスペシャリストなんだよ。
抜け穴ならいくらでも思いつくんだぜ。

「では、いただきます」
山岡は蕎麦に箸を付けた

22 :名無し物書き@推敲中?:03/08/30 23:38
面白いぜ

23 :名無し物書き@推敲中?:03/08/30 23:39
「一回の暴言」の方がいろいろ面白い事例がありそうだな w

24 :名無し物書き@推敲中?:03/08/31 00:35
「士郎、それを蕎麦とおもうて食べるのか?」
で諭すような男の大声が店に響いた。
その初老の男は年のわりに大柄で恰幅がよく、和服姿であった。

「き、貴様は、海原雄山!
 何しにきた」
山岡が席を立とうとするのを海原が押さえつけた。

「まぁまて。ワシも蕎麦が食べたくなっただけだ」
「こんなやつとは同席できん」
「フフ、逃げるのはいいが、士郎、お前その蕎麦はどうするつもりだ?」

25 :名無し物書き@推敲中?:03/08/31 08:13
最高です

26 :名無し物書き@推敲中?:03/09/05 08:51
「どうするだと……?」
山岡はそろそろヤバくなった額に汗を浮かべて雄山を見据える。
○ダタロウのようなヅラ疑惑をまとった雄山はただニヤリと笑うだけだ。
「決まっているじゃないか、そんな事。ただ食べるだけだ」
「笑止!」
叫ぶと雄山は天麩羅蕎麦(天麩羅抜き、ただし中松により天麩羅混入済み)を持ち上げ……

ぐぐいっと汁を飲み干す!!

「ああああ!!」「なにぃ!!」盛り上がる二人に反して回りは迷惑そうだ。
「くっくっく、士郎!貴様は天麩羅蕎麦・天麩羅抜きをどう思う」
「なに!!」
(うっわ、やべぇ!)
反感を募らせる(というよりも自前)山岡と危機感を募らせる(自業自得)中松。
「まぁ最近暑いから胃が弱ってたし……気分だけでもと」
「ふん!運がいい男よ。天麩羅を一度漬け、抜く事によって風味だけでもと言ったところか」
(ほっ。助かった)
いいや中松!助かってないぞ!店員が黒電話で電話をしているのだからな.
「すいません、警察ですか。アホが三人営業妨害しているんですけど助けて」

27 :名無し物書き@推敲中?:03/09/09 10:13
つるっとな

28 :名無し物書き@推敲中?:03/09/11 22:16
          ∧∧
        ⊂(・∀・)つ-、  <そば食べたくなってきたね
      ///   /_/:::::/   
      |:::|/⊂ヽノ|:::| /」
    / ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄/|
  /______/ | |
  | |-----------|


29 :名無し物書き@推敲中?:04/01/27 23:33
温かいやつね

30 :名無し物書き@推敲中?:04/02/01 19:41
30ゲト

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