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淡路瑛一

1 :桔梗信次:04/01/19 20:08
本スレが機能していないので、やむを得ず避難所を建てることにします。

ミステリ翻訳家の淡路瑛一さん――伊藤照夫であり、海野雄吉であり、
津川啓子であり、千葉順一郎であった方――の思い出を語りましょう。

荒らし対策として以下の三点の徹底をお願いします。
○最もポピュラーな筆名については 絶 対 に 書かないでください。
(書きたい場合は「センセー」で代用するなど、叙述に工夫してください)
○完全sage進行で。
○荒らしが常駐する本スレPART2からの誘導は無用に願います。

なお、言うまでもなく作品内容のネタバレは厳禁です。

2 :名無しのオプ:04/01/19 20:12
うんち

3 :桔梗信次:04/01/19 20:12
作品リストの充実しているサイト
ttp://hp.vector.co.jp/authors/VA000819/tuduki/tlist.html

4 :アラクマ:04/01/20 19:35
おおこういう手もありましたね。
>1 goodjob!

今月号の「本の雑誌」鏡明のコラムに
ちらりとセンセーへの思いが書いてありました。
センセーの追悼本って出ないのかねえ?

5 :桔梗信次:04/01/20 19:55
>>4
よかった。誰も気付いてくれないままdat落ちしたらどうしようかと思ってました〜。

>センセーの追悼本って出ないのかねえ?
今のところ追悼本の企画は耳にしていませんが、中間小説誌は各誌で追悼特集を
組むと思います。とりあえず、今月発売の「ミステリ・マガジン」は確定。

書籍で予定に上がっているのは、フリースタイルの「ポケミス全解説集」と、ちくま文庫
の傑作選(怪奇篇・全3巻)ぐらいでしょうか。

それから、2/25に「〜〜さんを偲ぶ会」が開催されます。呼び掛け人は、阿刀田高、
逢坂剛、北村薫、高信太郎、権田萬治、佐野洋、高橋克彦、皆川博子、宮部みゆき
の各氏。出版関係者限定みたいなので、ご希望があれば簡単にレポートします。

6 :アラクマ:04/01/20 23:17
>5
情報ありがとうございます。
本スレでは、こんな話ができなくなっちゃって哀しい...。

今月は久々に「ミステリ・マガジン」みてみます。
(なんせ「読ホリデイ」休載中は、手に取ることもなかったからなあ...)
フリースタイルの本は、わくわくしながら出るまで待ちます。いつまでも待ちます。
ちくまの傑作選は、何とか怪奇篇以降も出版してもらえるよう応援しましょう。

偲ぶ会、少し先ですが、
できる範囲で結構ですので、レポしていただければうれしいです。
呼び掛け人の方たち、何となくセンセーとの親交が想像できますが
皆川博子さんと親しかったとは、全く知りませんでした。

7 :桔梗信次:04/01/22 08:49
新聞広告で確認したところ、今日発売の「小説宝石」2月号でも追悼特集が
組まれているようです。

8 :アラクマ:04/01/22 14:28
北村 薫 佐野 洋 法月綸太郎
皆川博子 宮部みゆき 新保博久

という方々の追悼文集のようですね。
ちょいと本屋さんを覗いてこよう。


9 :桔梗信次:04/01/22 14:41
>>8
今月は「問題小説」にも追悼特集あり。
メンバーは、高橋克彦、佐野洋、山前譲の各氏だそうです。


しかし、二人だけで会話しているのっても淋しいですねぇ。
でも、人集めにageられないのがつらいところ……。

おいおい長屋の住人が増えることを祈りましょう。

10 :アラクマ:04/01/22 21:19
>9
同意!
まあしばらくは、マターリといきまひょ。
本スレ1の住人だったら、きっと気づいてくれるって。

11 :アラクマ:04/01/24 19:09
ミステリ・マガジンと小説宝石の追悼特集、読んできますた。
MMは笠井潔・石上三登志・日下三蔵などなど。
センセーの次にMMの編集長をされた方の追悼文が興味深かった。
センセー、締め切りぎりぎりの原稿を
編集者が待ってる前でサラサラっと書いて、
見直しも推敲もしなかったそうな。
(砂絵のセンセーが砂絵書いてるみたいでかっこいい)
小説宝石の特集もよかったです。
皆川博子さんとセンセーのつながりは、いまだ不明ですが
皆川さんの書かれた追悼文には心打たれました。

12 :桔梗信次:04/01/25 17:32
「問題小説」の追悼特集は、前述の通り、佐野洋、山前譲、高橋克彦の三氏。

佐野さんは「小説推理」の連載「推理日記」でも、一回まるまるを追悼に充てています。
「ミステリ・マガジン」とあわせて三誌にセンセーの思い出を書かれたことになりますね。
デビュー以来のお付き合いでお元気な方というと、佐野さんぐらいだからなぁ。

13 :アラクマ:04/01/27 23:44
佐野氏の「推理日記」読みごたえありました。

1/26付朝日新聞夕刊の「惜別」のページに
創作一途で名探偵「量産」、という見出しで
怪獣のおもちゃと一緒に写ったセンセーの写真と
高信太郎、堀燐太郎両氏の談話を絡めた記事が掲載。



14 :桔梗信次:04/01/28 00:01
堀さんって「別冊新評 都筑道夫の世界」に「夕陽荘23号室」についての
エッセイを書いてたおもちゃコレクターの堀田英俊さんですよね?

光文社文庫の「本格推理」に短篇が入選して、ペンネームを作ったと
聞きました。

昨日の夕刊は読まずにしまってしまったので、早速出してきます。
情報ありがとうございました。

15 :桔梗信次:04/01/28 00:04
○最もポピュラーな筆名については 絶 対 に 書かないでください。

…………_| ̄|○  シマッターーーーーー!!! 自分で書いておいて……

16 :アラクマ:04/01/28 22:38

( ´ー`)つ マァマァ キニシナイキニシナイ

>堀さんって、おもちゃコレクターの堀田英俊さんですよね?
そうですそうですその通り。
フリースタイルのサイトに堀氏のコラム発見。
センセーの話も書かれてます。
http://webfreestyle.com/horilyn/horilyn.html

堀さん、センセーの小説にでてくるいろんなおもちゃを
実物の写真や図解で解説したような本、作ってくれないかなあ。
楽しい本になると思うんだけど。


17 :名無しのオプ:04/02/01 09:21
今このスレに気づきました!ありがとうございました!

18 :桔梗信次:04/02/02 00:55
>>17
よかった、人が増えた! よろしければお好きな作品など教えてください。


19 :アラクマ:04/02/02 23:20
>>17
3人目、キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!

20 :アラクマ:04/02/05 19:06
今週の週刊文春2月12月号
小林信彦コラム欄にてセンセーの追悼文。
「カルト編集者」というタイトル。
センセーのEQMM時代を、同じ編集者として語れるのは小林氏しかいない、
と勝手に想像していたのですが、氏いわく、ほとんどすれ違いに近かった、そうです。
コラムの最後のセンセーの言葉は、かっこよくて、
ちょっとうるうるしてしまいました。

21 :桔梗信次:04/02/05 21:31
私も「週刊文春」、買ってきましたー。

ヒッチコックマガジン編集長就任時の小林さんが26才。
その時期のEQMM編集長だったセンセーが29才ですか。

そういえば、「SF-JAPAN」のインタビューでも「僕に一番才能が
あったのは編集者として」とおっしゃってました。

ところで、17さんはいずこに?

22 :17:04/02/05 23:06
すみません。微アクなもので。
今日ミステリマガジンをようやく買いました。
週刊文春は明日買ってきます!

好きな作品は「なめくじ長屋」「誘拐作戦」です。
それからショートショートも。
「どれが好き」というと「夜の声」が特に好きです。
最近またいろいろと読み返していますがやはりセンセーの作品は大好きです。

23 :桔梗信次:04/02/05 23:10
>>22
「夜の声」いいですねぇ。
「電話の中の宇宙人」→「風見鶏」と読み比べるのも楽しいです。

細々とやってるスレですので、お暇なときに覗きにきてくださいね〜。

24 :アラクマ:04/02/11 16:15
本の雑誌3月号の戸川安宣氏の連載エッセイが
センセーに関する興味深いお話でした。
おすすめ。

光文社文庫版「猫の舌に釘をうて」
恥ずかしながら、初めて読みました(本格モノ苦手なもんで...
いやもう、こんなに胸がキュンとする話だとは。
有紀子さんのモデルとなる女性が実在した、ということを知ると
主人公の思いが作者の気持ちとかぶっているような気がして、
ますますキュンキュンしてしまいます。(←これはもしかしてセンセーの罠?
本筋とは関係ないけど、詳細な街の描写も、とてもいい。
併録された「哀愁新宿円舞曲」は、もちろん初めて。
「娼婦の町」「歌舞伎町夜景」のような素敵な短編が読めて、幸せでした。
俺も>22さんのように、センセーの作品を読み返していきます。
(というか、まず未読分を読まなくっちゃなあ。)

25 :桔梗信次:04/02/12 21:03
戦前の東京の描写が素敵な連作ミステリ「東京夢幻図絵」はお読みですか?
断然お勧めですよ〜。

26 :17:04/02/13 20:10
>>25
はい。「夢幻地獄〜」と間違えて買いました。
面白いですね!

>>24
「猫の舌〜」は学生の頃に読んだときは、主人公の気持ちが全然理解できなかったのですが
読み返してみるとなんとなく理解できるようになりました。

本の雑誌も読まないとですね。
スレの皆様の情報には感謝しています!

27 :アラクマ:04/02/15 21:13
>25
さんくすです。
次、何読もうか迷っていたので「東京夢幻図絵」にします。
中公文庫版が積ん読の山に埋もれているはずなので
ちょっと掘り起こしにいってきます。
桔梗氏も17氏もかなりセンセーを読み込んでおられるようで、うらやましい。
わたし、センセーのハードボイルドや怪談、伝奇、SFものは
しっかり押さえているのですが、
本格モノにまだまだ未読が残ってます。(ミス版なのに恥ずかしい...



28 :桔梗信次:04/02/15 21:46
>>27
>次、何読もうか迷っていたので「東京夢幻図絵」にします。
>中公文庫版が積ん読の山に埋もれているはずなので
おお、文庫をお持ちでよかった。元版から作品が一つ増えていてお徳です。

>わたし、センセーのハードボイルドや怪談、伝奇、SFものは
>しっかり押さえているのですが、
私は先日、「妖怪紳士」の第二部・第一回の載った「少年キング」をようやくゲット
しました。途中の号はいくつか持っていましたが、やっと発端が読めた! これ
何号まで連載されたのかな〜。

>本格モノにまだまだ未読が残ってます。(ミス版なのに恥ずかしい...
いえいえ、それだけセンセーの活動が多彩だったということですし、これから
楽しめる作品が多くてむしろラッキーですよ。本当に読めば読むほど奥深さに
ため息の出るような作品群ですから。

29 :アラクマ:04/02/16 20:09
>28
(ノ・◇・)ノおお、雑誌までおさえられてるとは...すごーい!

「妖怪紳士(第2部)」は
「少年キング」昭和43年8月25日(35)号〜44年1月1日(1)号
のようですYO。

ソースはこちら↓
ttp://www2s.biglobe.ne.jp/~s-narita/new/shonen-sa-ta.htm
【少年探偵小説・作家別リスト50年代編】センセーの項参照
資料充実、いいサイトっす。

尚「東京夢幻図絵」発掘完了。またーり読みます。

30 :名無しのオプ:04/02/17 19:31
やっぱり!昔、文庫の解説かなにかで、この名前を見た気がしたので、来てみました。
ブックオフなどで見かけるとこまめに買っていたが、積読状態だったのでさっそく家に帰って読んで見ます。
「なめくじにきいてみろ」「暗殺教程(?)」などのアクションもの、面白かったなあ。
よし、仕事やめて、今日はもう帰ろう。

31 :桔梗信次:04/02/17 21:41
>>29
そのサイト、よく見てるのに気づいてなかった・・・_| ̄|○

>>30
四人目の愛読者さん、いらっしゃ〜い! お待ちしてましたー。
♯センセー自身が淡路瑛一名義で解説を書いているのは、新潮文庫の
♯『酔いどれ探偵』ですね。

アクションものがお好きなら『暗殺心』(徳間文庫)がお勧めです。お読みですか?

32 :30:04/02/18 10:04
申し訳ない!2ch初心者なもんで、昨日はageてしまいました。2chを教えてくれた
女子社員に、上げない方法を聞きましたので、もう安心です。
桔梗さん、「暗殺心」確か前に買った覚えがあるので、探して読みます。
昨日は自宅の本の山から、角川文庫の「ひとり雑誌第1号」を見つけたので、読んでおります。
1号から増刊号まで4冊出てきたのはうれしかった。無くしたような気がしていたので。
長い間読んでいなかったので、これからしばらくは読みつづけようと思っています。
よろしくお願いします。<仕事中ですが>


33 :名無しのオプ:04/02/19 20:00
こんばんは&はじめまして。
今日更新された日本推理作家協会の会報より。

>追悼
>都筑先生の原稿取り
>松田しのぶ

34 :アラクマ:04/02/19 22:16
いやあ、順調に住人が増殖中ですよ、桔梗さん。
>>30
はじめまして。よろしければ「ひとり雑誌」の感想なぞ、お待ちしております。
>>33
はじめまして&情報さんくすです。
日本推理作家協会のサイト、読ませていただきました。
ミステリ・マガジンの追悼文に「センセーは見直しも推敲もしない」とあったので
てっきりエッセイを書かれるときだけと思い込んでいましたが、
なんと小説も推敲されないとは、びくーり驚愕唖然。

35 :アラクマ:04/02/19 22:26
↑これだけの文章書くのにも推敲してる、俺って... (´・ω・`)

日本推理作家協会サイトの1月会報にも
長谷川卓也、新保博久両氏の追悼文あります。

36 :30:04/02/24 12:23
>>34
はじめまして。「ひとり雑誌」読みつづけております。
なんかいいなあ、このロマネスクな雰囲気。
漢字づかいも、表現も、文章全般現代の目で見ると確実に古びているのだが、
ページを捲る手を止めない(翻訳風はちょっと落ちるが)スピード感は、
さすがセンセーです。
志ばかり高く何をいっているか判らん小説より、肩の力を抜いて、
「読み物ですから、存分に楽しんでください」という姿勢がとても心地よいです。
詳しくは、全巻読破後に。



37 :名無しのオプ:04/02/25 22:40
おお、こんなスレがあったとは気付かなかったよ。
本スレに関しちゃ同情に堪えない。
漏れはセンセーについては大した読者じゃないから
ネタをふることもできないが、
どうかマターリ続けてくれ。

38 :桔梗信次:04/02/26 05:09
本日(もう昨日ですが)18時より目白台の椿山荘で行われた「〜偲ぶ会」に出席して
きましたので、簡単にレポートしたいと思います。(といいながら書き終わってみたら
原稿用紙12枚分もあるよ……何やってんだ、俺 _| ̄|○ 長文ご容赦です)
広い会場で参加者は120人ぐらいでした。司会は「ジャーロ」編集長の北村一男さん
とマンガ家の高信太郎さん。まず、全員が一本ずつ花を持って、壇上の先生の写真
に献花。人が多いので20分ぐらいかかりました。

スピーチのトップバッターは佐野洋さん。同年代の作家、小松左京、結城昌治らとは
子供時代の話がよく合うのに〜さんとはぜんぜん合わなかった。普通の子供が読ん
でいるような本はすっ飛ばして、もっと難しい本を読んでいたわけで、よっぽどませた
子供だったんだなと思った。デビューしたときには〜さんは既に評論家で、怖い存在
だった。その頃〜さんに言われて自分の方向性を決めてくれた言葉がある。(ここで
絶句)絶句というとミステリ大賞授賞式での〜さんを思い出す。皆さんに心配をかける
といけないからこの辺でやめておきます。(颯爽と段を降りる)『西洋骨牌探偵術』に
入っているある短篇を連想させるスピーチでした。たぶん3分ぐらいで本日の最短記録。

つづいて盛岡から駆けつけてきた高橋克彦さん。追悼文にあった「葬式に出たいんです」
の話でした。あと、『南部殺し唄』の取材で盛岡を案内したときの話。同書の解説にも
書かれていますが、三日間同じものを見てきたはずなのに出来上がった小説を読むと
普通の人の気が付かないような風景が丁寧に描写されている。そのことをいうと「普通の
人が気がつくようなことばかり小説に書いていては面白くないでしょう?」
「本格ミステリの『十七羽の烏』」と言ってたのは『十七人目の死神』と混ざったんでしょう
ね。克彦さんは会の途中で盛岡に帰られました。

39 :桔梗信次:04/02/26 05:11
三人目は実際に小説講座で先生の指導を受けた薄井ゆうじさん。教室は多いときで20人、
少ないときで4〜5人で、ほとんどマンツーマンで指導されたこともあるそうです(羨ましい!)
先生の指導には観念的なところはまったくなく、徹底的な技術論だった。デビューに際しても、
この新人賞はこういう傾向だから何枚ぐらいのものを書くといいよという具体的なアドバイス
をもらった。編集者としての感覚にも優れた人だった。負けず嫌いなところもあった。あるとき
電話で「薄井くん、いま新人賞の選考をしているんだが、犬は漢字で犬と書いてあるのに猫
はカタカナでネコと書いてある原稿があって、嫌になってしまった。由来が判らなくなるから
僕は動植物の名前をカタカナで書くのには反対なんだ」「先生、それではオットセイはどう
ですか?」「ちゃんと漢字で膃肭臍と書けるよ」「ではアルマジロはどうでしょう?」(しばらく
考えて)「薄井くん、僕は小説にアルマジロなんか出さないんだ」書けないときはどうしたら
いいでしょうと訊ねたときの答え。「薄井くん、そういうときはね……書くんだよ!」この「書く
んだよ!」という言葉は執筆中、いつも耳に響いている。この会に出ると先生がいなくなった
ことを認めなければならなくなるようで、本当は嫌だった。ワガママで、頑固で、優しくて、派手
好き、新しもの好き、映画が好き、落語が好き、そして何より小説が大好きだった先生、本当に
ありがとうございました――。やばいなー、書いてて泣けてきましたよ。薄井さんも最後は涙声
でした。先生に教わったことはほとんど日記につけておられるそうで、古い日記から色んな
エピソードを書きうつしてきたとのこと。とてもいいスピーチでした。

40 :桔梗信次:04/02/26 05:15
献杯の音頭は推理作家協会理事長の逢坂剛さん。光文社文庫の解説にも書かれていた話
ですが、海外ハードボイルドを読み漁っていた高校生の頃(昭和三十年代)、ある本に収録
されていた〜さんのハードボイルド論で石川淳の名を教えられ、すっかりファンになったこと。
ただし作家になってからある選考会の席で直接訊ねてみたら「そんなこと書きましたっけね?」
(さっき調べてみたら、この本は南北社から昭和35年に出た『推理小説への招待』荒正人・
中島河太郎編でした)オール読物推理小説新人賞でデビューしたときの選考委員をして
おられた。先ほどの猫をカタカナでネコと書いた原稿は私のものではないはずですが(爆笑)
高さん、高橋さん、薄井さんらお弟子さんたちの話を聞いていると、自分も弟子入りを志願して
いればよかったかと思う。今となってはかなわぬ話だが、せめて残された作品を読み返して
いきたい――。さすがにメリハリの効いたスピーチでした。

ここでしばらく歓談タイム。歌舞伎町の飲み屋「まつ」のママで現在は作家として活躍して
おられる松埜乱さんの話は旅先での珍しいエピソード。映画研究家の森卓也さんは桂米朝
さんからメッセージを披露。人間国宝の口からキリオン・スレイやシルビアの名前が出るのは
なかなか新鮮であった由。先生の唄(古くて題名が判りませんでした…)を吹き込んだテープ
が流れて、後半のスピーチに突入。

41 :桔梗信次:04/02/26 05:18
大沢在昌さんは天地茂主演のドラマ「一匹狼」のオープニングナレーションが、カート・キャノン
ものの「おれか…」に酷似しているのでパクリ疑惑を抱いていた。推理作家協会に入って手帳
を見ていたら電話番号が載っていたので、いきなり電話してそのことを訴えたことがある。
すると「あのドラマは僕の原案なんですよ」と教えられ、長年の疑念が氷解した。協会の理事
になりたての頃、〜さんに協会賞の選考委員をお願いしたいという話になった。〜さんは協会賞
を取っていなかったが(選考委員は既受賞者が任命されるのが通例)キャリアを考えると選ぶ
方に回っていただくのが妥当だった。当時の理事長(山村正夫さんか佐野洋さん)に〜さんが
来たら、お前がそれを打診しろと言われた。「待ってくださいよ、それ、メチャクチャ微妙な問題
じゃないですか、僕は嫌ですよ」聞き入れてもらえなかった。仕方がないので理事会に少し
遅れて現れた〜さんに話を切り出した。「あの〜、協会賞のことでちょっとご相談が」「いただける
のでしたら喜んで貰いますが」「……………いえ、そうではなくて実は選考委員をお願いできない
かと」〜さんは一瞬ちょっと微妙な顔をされたが引き受けてくれた。読者としては中学・高校時代
にハマってほとんどの作品を読んだ。最初は『なめくじに聞いてみろ』。読んだのは『飢えた遺産』
と題された版の本だったと思う。片岡直次郎も物部太郎も大好きだけど、実は一番好きなのは
銀河盗賊ビリイ・アレグロだったりする。

42 :桔梗信次:04/02/26 05:21
つづいて逢坂さんと同様、オール読物推理小説新人賞出身の宮部みゆきさん。デビュー作
の選評に書いていただいた「このまま、この道を進んでもらいたい」という言葉が忘れられない。
いつもこの言葉を思い出しながら書いている。駆け出しの頃、対談や座談会に何度も呼んで
いただいていろいろとお話を聞く機会を得たのは、考えられないくらい幸運だった。早くから
(新人には荷が重い)時代小説を書きたがっていた私を心配して、何度もアドバイスをいただいた。
怖い話が大好きで子供の頃から怪談ばかり読んでいた。先生は少女雑誌にもミステリを書いて
おられたから「中には僕の小説もあったかもしれないね」先生の怪談に「はだか川心中」という
神懸り的な傑作がある。ある時ミーハー根性丸出しで「あのアイデアはどこから思いつかれた
んですか?」と訊いてみた。先生はちょっと笑ってから「内緒」といわれた。結局、答えを教えて
もらえないまま、先生はちがう世界へいってしまわれた。先生がもうどこにもいらっしゃらないか
と思うと、不安で、悲しくて、たまらなくなるけれど、「いつまでも僕に頼っていてはいけないよ」と
いわれそうな気がする。これからも先生に教えていただいたことを忘れずに書きつづけたい――。
宮部さんは最初からほとんど半泣きで、聞いているこちらも何度も目頭が熱くなりました。

最後は阿刀田高さん。デビューしたての頃、ブラック・ユーモアというコピーがちょっと注目されて
藤本義一さんが司会をしている「11PM」に出演することになった。デビューしたとはいえ、まだ
国会図書館に勤めていた素人だったから、詳しいプロにも出てもらおうということで〜さんが来て
くれた。大阪での収録が終わってハプニング発生。

43 :桔梗信次:04/02/26 05:23
一緒に出演した森山加代子さんが東京に帰るというのでホテルをキャンセルしたところ、
間違えてゲスト全員分の部屋をキャンセルしてしまった。なんとか一部屋だけ確保して
もらって〜さんと一緒に止まることになった。尊敬する先達の言うことは何でも聞かなくては
ならないと思っていたから、もし〜さんにホモセクシュアルの趣味があったらどうしようかと
思ったが、幸いそういうことはなく操を保つことが出来た(←アホかw)紹介のときに、〜さん
のショート・ショートの分野での業績を受け継ぐといわれたが、実はショート・ショートは星
新一さんが切り拓き、星さんと共に消滅したジャンルだと思っている。〜さんの業績はショ
ート・ショートに留まるものではなく、ありとあらゆる分野に及んでいる。作家として何か新しい
ことにチャレンジしようとすると、そこには必ず〜さんが先駆者として残した足跡がある。
そういう偉大な先輩を持てたことに感謝している。

ハワイから来られた長女の理奈さんの挨拶。亡くなる直前の一年ほどをハワイで一緒に
過ごせて本当によかった。好きな映画もよく観にいっていた。最後は歩くのも面倒になった
のか車椅子に座っていたが、私の弟子たちに囲まれて幸せそうだった(理奈さんはあちら
で何かを教えておられる由。何の先生をされているのかは聞き取れませんでした。申し訳
ない)物知りで、子供の頃から訊ねたことは何でも教えてくれた。

44 :桔梗信次:04/02/26 06:01
怖い話をたくさん書いているくせに、たいへんな怖がりでもあった。好奇心旺盛な父のこと
だから、先にいった母たちをつかまえてあちらのことを根掘り葉掘り訊ねている頃かもしれ
ない。好奇心が強すぎて、とうとうあちらのことを知りたくなっていってしまったんだと思うよう
にしている。とても淋しがり屋だったから、もしかしたら今日来ていただいた皆さんのところへ
幽霊になって顔を出すかもしれない。そのときにはどうか怖がったりせずに相手をして
あげてください。

平均年齢がかなり高めの会だったためか、二次会などもなくそのまま解散。落ち着いた
雰囲気のとてもいい会でした。呼びかけ人の中では皆川博子さんのお顔が見えなかった
のがちょっと気がかりでしたが。参加者に配られたペーパーは表が直筆原稿の一部を
拡大したもの(文章が切れているので作品は特定できませんでした)。裏が堀燐太郎氏
の編によるシリーズ・キャラクターリスト(一部、単発長篇の主人公もあり)でした。

45 :アラクマ:04/02/26 11:53
>38-44
詳細かつ素敵なレポありがとうございます。
じっくり読ませていただきました。感謝。

46 :名無しのオプ:04/02/27 21:47
改めて泣けてきました。
私は遅れて来すぎた読者で、まだ50冊ほどしか読んでません。
古本屋をじっくり探しながら偲びます。


47 :桔梗信次:04/02/27 23:13
明日のこれ、行かれる方いますか?
 ↓
http://member.nifty.ne.jp/shimo2/showcine/asakusatoho.htm
浅草東宝
東京都台東区浅草2-6-10    03-3844-3141
座席数 575  料金:1500円均一 情報誌割引1200円
http://www.rakutenchi.co.jp/index.htm

2/28(土) 【和製007の夜 都筑道夫+1 特集】
21:00〜22:40 殺人狂時代 '67 東宝 岡本喜八 仲代達矢/団令子 jmdb
22:50〜0:25 100発100中 '65 東宝 福田純 宝田明/浜美枝 jmdb
0:35〜1:55 100発100中 黄金の眼 '68 東宝 福田純 宝田明/前田美波里 jmdb
2:05〜3:40 国際秘密警察  絶体絶命 '67 東宝 他 谷口千吉 三橋達也/ニック・アダムス jmdb
3:50〜5:10 子連れ狼  三途の川の乳母車 '72 勝プロ 三隅研次 若山富三郎/松尾嘉代 jmdb

48 :アラクマ:04/02/28 18:42
>47
「殺人狂時代」しか観てないので
行きたい気持ちでいっぱいですが、
東京はちと遠いのであります。残念。





49 :アラクマ:04/02/28 19:44
ついでだから、センセーの映画のリスト。

「危いことなら銭になる」(日活・1962)●原作(「紙の罠」)
 監督:中平康 宍戸錠・長門裕之・浅丘ルリ子
「潜水艦カシオペア」(1964)●原作
 製作・演出 真鍋博(16ミリカラーアニメーション 3分)
「怪盗X 首のない男」(日活・1965)●原作
 監督:小杉勇 宍戸錠・松原智恵子・川地民夫
「100発100中」(東宝・1965)●脚本(岡本喜八と共同)
 監督:福田純 宝田明・浜美枝・有島一郎
「俺にさわると危ないぜ」(日活・1966)●原作(「三重露出」)&脚本(中西隆三と共同)
 監督:長谷部安春 小林旭・松原智恵子 
「スパイキャッチャーJ3 SOS危機一髪」(東映東京 ・1966)●原作
 監督:鹿島昭 川津祐介・江原真二郎・丹波哲郎
「殺人狂時代」(東宝・1967)●原作(「飢えた遺産」)
 監督:岡本喜八 仲代達矢・団令子・天本英世
「キャプテンウルトラ」(TBS=東映・1967)●スクリプター(光瀬龍と共同)
 監督:竹本弘一 佐藤肇 中田博久・城野ゆき・小林稔侍
「国際秘密警察 絶体絶命」(宝塚映画=東宝・1967)●原作
 監督:谷口千吉 三橋達也・水野久美  
「100発100中 黄金の眼 」(東宝・1968)●脚本(小川英・福田純と共同)
 監督:福田純 宝田明・前田美波里・佐藤允

50 :桔梗信次:04/02/29 09:38
>>48
先ほど帰ってきました。私は「100発100中 黄金の眼」と「国際秘密警察 絶体絶命」が
初見でしたが、けっこう面白かったです。後者では空気に触れると三千倍に膨れる泡で
人間を固めてしまう殺人方法が随所で登場。要は『暗殺教程』に出てきた殺人ラバーの
バリエーションなのですが、泡がモコモコと際限なく出てくる特撮がよく出来ていました。

結構ファンの人も来ていたようです。後ろにいた二人連れは『紙の罠』の話をしてました。

51 :33:04/03/01 18:21
山陰在住なもので、こうしたイベントには縁がありません(泣

CSの日本映画専門チャンネル(707ch)で今月30日に
「100発100中」と「100発100中 黄金の眼」が放映されるので
観たら感想書きます。

52 :桔梗信次:04/03/03 20:11
大森望さんの日記より。

【2月25日(水)】

 18:00、都筑さんを偲ぶ会@椿山荘プラザ一階ギャラクシー。

 新潮文庫勤務時代、大森は都筑さんの担当をおおせつかり、1986年からの数年間は、
東中野のお宅にもわりと足繁く通ってました。最初の仕事は、『トルコ嬢シルビアの華麗
な推理』の文庫化にあたって、タイトル変更の相談をしたこと。ちょうどその2年ばかり前、
トルコの人の抗議を受けて、特殊浴場の通称がトルコ→ソープへと一斉に変わったん
でした(→「トルコ風呂考」)。
「ソープ嬢とかソープ・レディなんてえ言葉は使いたくないからねえ」とおっしゃって、都筑
さんがしばし長考。最終的に「泡姫シルビア」に落ち着いたのはご承知の通り。
 ちなみにこの文庫版、目次と解説ページで解説者名が違っちゃってるんですが、これ
はどっちも都筑さんの筆名。矢田省作っていうのは「さくしやだよー」のアナグラム。これ
はたしか、最初、淡路瑛一(『猫の舌に釘をうて』の主人公の名前))名義で原稿をもらっ
て、その後、「やっぱり矢田省作にします」と言われて本文を直したのに、粗忽な担当編
集者が目次を直し忘れた――ということだったような気がする。それとも先に本文が校了
してたんだっけかなあ。もうよく覚えてなくてすみません。
 その後、文庫オリジナルのエッセイ集『昨日のツヅキです』や、ホラー系のショートショ
ート集『25階の窓』を出し、ホテル・ディックの長編、『ホテル・ディック 探偵は眠らない』を
文庫書き下ろしで書いていただいたのがたぶん最後の仕事。本とビデオの山に囲まれた
昼なお暗い仕事場で座布団にすわってお話を聞いていたのがつい昨日のことのよう――
と言いながら、前述のように細かいことはもうほとんど覚えてなくて、最初にお目にかかっ
た折、高橋良平氏に紹介してもらったのも、良平さんに今日聞くまですっかり忘れてまし
た。

 一次会終了後は、石上三登志夫妻、鏡明、高橋良平、宇山日出臣、法月綸太郎の
各氏とティーラウンジでお茶。すっかり昔話モード(笑)。

53 :アラクマ:04/03/08 22:19
>52
初版の目次の解説者名が「淡路瑛一」版と「矢田省作」版の2種類あるという噂の
新潮文庫版「泡姫シルビアの華麗な推理」ですが、
こういうことだったのですか。ふーん。
大森氏が新潮社勤務だったとは、知りませんでした。

54 :名無しのオプ:04/03/10 03:17
俺はこのスレを見るたびに泣く
桔梗氏よ、貴重な内容なレス、いつも乙です

55 :アラクマ:04/03/13 18:08
東京創元社「ミステリーズ!Vol4」に
戸川安宣氏による追悼文。
本の雑誌に書かれたのとは、違う内容です。

その「本の雑誌4月号」の特集・闘志メラメラ野望の一冊!
「あと三百冊は出してやる!」という日下三蔵氏インタビュウ記事の
センセーの未収録作品についての話が興味深い。

56 :アラクマ:04/03/16 22:29
「東京夢幻図絵」読了。
昭和初期を描いた犯罪実録風風俗小説集とでもいいましょうか、
バラエティにとんだ内容がなんとも贅沢です。
独特な語り口調も心地よく、もう大満足。
なかでも「東京五月大空襲」が怖くて哀しくて、でも好きだなあ、この話。
あと「墓場の丁」「白山下薄暮」「ガラスの知恵の輪」もいい。
はやく復刊して書店に並んでほしい一冊です。


57 :桔梗信次:04/03/17 01:38
ジャーロ最新号に偲ぶ会のレポートと高橋克彦さんの追悼文(新稿)あり。

>>56
「東京夢幻図絵」は何度読んでも面白いです。ただ、センセーの本の中でも
類似の作品がほとんどないので、復刻しにくいんですよねー。

58 :アラクマ:04/03/22 21:26
ジャーロ読みました (つд∩) ウエーン
雑誌関係の追悼文は、これが最後っぽいですね。


59 :名無しのオプ:04/03/23 22:17
全く気づかずあっちしか見てませんでした…。反省。
三年前、創元版の「誘拐作戦」を読んだときからファンになりました。
それからは古本屋を駆けずり回り、復刊に心躍らせる毎日です。

桔梗さん毎回貴重なレスありがとうございます。
ちくま文庫の復刊が待ち遠しい…。

60 :桔梗信次:04/03/24 08:53
>>59
いらっしゃい! 反省なんてそんな……。荒らしに見つからないように隠れている
スレですから、こうして気付いてくれただけでうれしいですよ〜。

ちくま文庫のシリーズ名は「〜恐怖短篇集成」に決定。五月から三ヶ月連続刊行です。

61 :アラクマ:04/04/03 17:25
ちくま文庫、第1巻は「黒い招き猫」でしたよね。
随分前に読んだきりだから、とってもうれしいっす。

生島治郎「浪漫疾風録」(講談社文庫)読みました。
早川書房編集部時代の生島氏の熱ーい自伝風小説。
編集長だったセンセーをはじめ、田村隆一、開高健、小泉喜美子などなど
いろんな作家の方々の若かりし頃が楽しめます。
結城昌治の名付け親がセンセーだったとは、知らなかったなあ。

この勢いで、次は「推理作家の出来るまで」を読んでみます。

62 :名無しのオプ:04/04/10 01:19
旅行先で「蜃気楼博士」を発見しました!
が、2500円…バイトしてない学生にとって一冊の本にこの値段は辛いorz
そもそも安いのか高いのか。

ちくま文庫のシリーズは本当に期待してます。
予定されてる作品を読むのは後回しにして楽しみに待ってます!

63 :桔梗信次:04/04/10 01:53
>>61
第1巻のタイトルは合本の『悪魔はあくまで悪魔である』の方になりました。
第2巻は『阿蘭陀すてれん』、第3巻は『雪崩連太郎全集』です。

『浪漫疾風録』は面白い小説でしたねー。続編の『星になれるか』もお勧めです。


>>62
うーん、単行本のサン・ヤング・シリーズならば妥当な値段という気がしますが
ソノラマ文庫だとちょっと高いかな? でも最近は、全然見なくなっちゃいました
からねぇ。読むだけなら図書館で桃源社の『こんばんわ幽霊です』を探す方が
手軽かもしれません。

64 :名無しのオプ:04/04/11 20:52
はじめてこっちに気がつきました。

矢田省作氏ってアナグラムだったんですね。
ずっと読んでいたのに全然気がつかなかった……。

65 :64:04/04/20 13:01
矢田省作って、いいかんじな文章を書く割りに
けっこう辛口だったから、あまり好きじゃなかったんだけど、
まさか作者だったとは、思いもよりませんでした。

それで、矢田省作の出てくる本をいくつか探していて、気がついたんだけど、
紺野豊、若狭威一郎、朴亭三圃、田口実といったひとたちも
文章が似ている気がする。
彼らも、もしかして作者なんだろうか((((;゜Д゜))))

66 :桔梗信次:04/04/20 19:59
矢田省作と紺野豊は、当時から作者っぽいなーと思ってました。
でも同じく変名を疑っていた松田忍さんが実在したから、今はちょっと自信なしw

67 :アラクマ:04/04/26 21:54
>>65
田口実をぐぐってみるとセンセーの本の解説以外に
1959年を中心に10篇のミステリ短編を訳されていたことがわかりました。

→EQMM以外では、お名前が見あたらないこと。
→60年以降、ミステリを翻訳された痕跡がないこと。
→10篇のうち6篇が掲載されている号には、
 センセーの訳された別の短編が並んで掲載されていること。
 (センセーはブラッドベリやブラウンなどSF寄りの短編を訳されています)
→10篇のうちの1篇、アーサー・ウイリアムズ「この手で人を殺してから」(EQMM1959-2)は、
 1973年早川の『世界ミステリ全集〔18〕37の短篇(傑作短篇集)』に収録されたとき
 訳者名がセンセーになってること。

などから、田口実=センセーでは? と妄想しています。(実在されたらごめんなさい)
 

68 :アラクマ:04/04/26 21:56
ついでに、田口実翻訳リスト。

アンソニイ・バウチャー「殺人アンコール」《EQMM 1958年12月号》
ウィルバー・D・スティール「レディ・キラー」《EQMM 1959年1月号》
アーサー・ウイリアムズ「この手で人を殺してから」《EQMM 1959年2月号》
フロイド・マハンナ「マリアはなんでも知っている」《EQMM 1959年3月号》
モリス・リー・グリーン「〈今月の殺人〉クラブ」《EQMM 1959年4月号》
ウイリアム・フェイ「金に見放されるとき」《EQMM 1959年6月号》
アヴラム・デイヴィッドスン「君は未だ汚れなき花嫁」《EQMM 1959年7月号》
リチャード・ロックリッジ「誰にも失敗はある」《EQMM 1959年8月号》
ウェス・ルーピン「真実の瞬間」《EQMM 1959年9月号》
ローズマリイ・ギボンズ「長い黒い影」《EQMM 1959年11月号》
ジェイムズ・J・ケリー「紙きれ」《EQMM 1960年1月号》

69 :アラクマ:04/04/26 23:09
>>63
「浪漫疾風録」の続きがあるとは知りませんでした。探してみます。

さすがに「推理作家の出来るまで」は持って歩けないので、
通勤中は日明恩(たちもりめぐみ)さんの「鎮火報」を読んでます。
で、作者のことぜんぜん知らなかったので
たまたま今月号のミステリマガジンに載っていたインタビューを読んでみると、
なんと、この方もセンセーの小説講座出身者!

センセーは、どうも孤高の人のようなイメージがあったのですが、
その思いは、薄井さんをはじめ、日明さんや畠中恵さんのような個性的な作家の中に
しっかりと受け継がれていってるように感じます。



70 :桔梗信次:04/04/26 23:47
>>67-68
おお、凄い! EQMMと「37の短篇」で「この手で人を殺してから」のテキストが
同じなら、ほとんど断定できるんじゃないでしょうか。

・・・と思って両方出してきてみましたが、うーん、文章はまるで違いますねぇ。
14年も経っているから全面的に訳し直したという可能性もありますが、現時点
では保留かな。私も調べてみますので、何か判ったらご報告します〜。

71 :名無しのオプ:04/04/27 10:48
なるほど

田口実の解説では、その肩書きがコピーライターになっていて
若い頃に翻訳家を目指していたことも書いてあったから、
60年以降、翻訳の仕事をされてない、というのは
その時期に転身された、ということかも知れないですね。
作者から「そういう設定が与えられた」可能性も十分ありそうだけど。

72 :アラクマ:04/04/27 20:22
>>70
素速い検証、さんくすです。
そうですか。文章、まるで違いましたか...._| ̄|○ シクシク

>>71
そうですね。
化粧品会社の宣伝部におられたこともあるんだから
昔からのお友達かも知れませんね。
センセーもコピーライターだったし。
ちょっと田口実の解説、探して読んできます。

73 :アラクマ:04/04/27 20:26
それにしても、センセーが適当に別名をつけられるとは思えないので、
本当に作者の別名なら「矢田省作」みたいに名前の中にヒントがあって、
読み解けたりするのでは....と考えるのですが、
それにしては「田口実」って普通の名前ですよね。(全国の田口実さんすみません
アナグラムとか、何かをもじってるとか、う〜んう〜ん。
縦書きで書くと、左右対称....なんてのは、ダメですか。


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